あなたは今、恋愛に悩みを抱えていますか?
もしそうであれば、ぜひ読んでほしい1冊の本があります。
それが、デール・カーネギー著、『人を動かす』です。
タイトルの通り、相手に「操られている」と言う意識を感じさせず、人を動かすための方法やエピソードが解説されている本です。
この本は具体的なエピソードが多く素晴らしい内容ですが、分量が多く、イラストもありません。
そのため、読書に慣れていないと、敬遠してしまう可能性があります。
そこで、この記事では本書の「恋愛にも応用できるパート」を抜粋して紹介しています。
加えて、「結論→根拠→具体例」の読みやすい記事構成を考慮して作成しました。
ぜひ、エピソードに登場する「相手」を「あなたの好きな人」に置き換えて読んでみてください。
さらに、本作に掲載されている、「知っているだけで対人関係が有利になる名言」を個人的に7つピックアップしています。
『人を動かす』はこんな本です
・1937年に初版が発行されると瞬く間にベストセラーとなり、累計で1,500万部を売り上げた。
・人と接する際の基本的な原則を基に、自分が重要視され、評価されていると相手に感じさせるようなスキルを紹介。
・相手に好かれる方法、自分の考え方に相手を引き込む方法、相手の感情を害することなく、あるいは恨みを買うことなくその人の考え方を変える方法を学ぶことができる。
・歴史上の人物、産業界のリーダー、そして市井の人々の逸話を交えながら、著者の論点が分かりやすく解説されている。
(Amazon商品説明欄参考)
人を動かすエピソードを紹介します!
以下、恋愛にも応用可能な『人を動かす』で紹介されていたエピソードをご紹介します。
ぜひ、あなたの恋愛事情に置き換えて、一つ一つ考えてみてはいかがでしょうか?
「人間は、人から教えられるよりも、自分で思いついたアイデアを大事にする生き物」
だからね。
人を説得するには
人を説得して何かをやらせようと思えば、口を開く前に、まず自分に尋ねてみることです。
「どうすれば、そうしたくなる気持ちを相手に起こさせることができるか?」
ある一家は、子どもの偏食に悩んでいた。
「お母さんは坊やにこれを食べてもらいたいんだよ」
「お父さんは坊やに体が立派な人間になってもらいたいんだよ」
と言っても、効果がなかった。
しかし、次のような言葉に変えると、偏食の問題はたちまち消えてしまった。
「お母さんの言うものをなんでも食べれば、いつも君をいじめているあのガキ大将を見返せるよ」
笑顔を忘れない
笑顔は元手がいらず、莫大な利益をもたらす。
ニューヨークの株式場外仲買人、ウィリアム・スタインハートの手記より。
「結婚して18年になるが、朝起きてから家を出るまで、笑顔を見せることも20語と喋ったこともなかった。
あるセミナーを受講したことをきっかけに、試しに1週間、朝の食卓につくときに、笑顔で妻に『おはよう』と言ってみることにした。
それから2ヶ月、かつてない幸福が私たちの家庭に訪れている。
みんなに笑いかけると、笑顔を返すようになり、問題解決が容易になり、収入が増えた。
悪口を言う代わりに人を褒めるようになった。
自分の望むことは何も言わず、もっぱら人の立場に立って物事を考えるようになった。
名前を覚える
「名前」というのは、その持ち主にとって、もっとも響きのいい言葉です。
人は名前を覚えてもらえるだけで、自己重要感を満たせる生き物なのです。
鉄鋼王、アンドリュー・カーネギーの少年時代の話。
彼は野ウサギを捕まえて飼うことにした。
そのウサギは身ごもっており、たちまち小屋がウサギでいっぱいになった。
エサが足りない。
そこでカーネギーは、「エサを持ってきてくれた子どもの名前をウサギにつける」と言ってみた。
このやり方で、たちまちエサが集まった。
関心のありかを見抜く
相手の関心を見抜き、それを話題にすれば、win-winの関係を築くことができます。
26代目アメリカ大統領のセオドア・ルーズヴェルトは、相手が誰であろうと、その人に適した話題を豊富に持ち合わせていた。
しかし、ルーズヴェルトは決して元から持っている知識を披露していたのではなく、次の日に会う人が好きそうな問題について前の晩に遅くまでかかって研究していた。
イエスと答えられる問題を選ぶ
人と話をするとき、意見の異なる問題ではなく、まず意見が一致している問題から始めましょう。
すると、相手の心理は肯定的な方向へ動き始めます。
これを反対の方向に跳ね返すには、それよりもはるかに大きな力が必要です。
1999年まで存在したアメリカ合衆国の総合電機メーカー、「ウエスティンハウス」のセールスマン、ジョセフ・アリソンのエピソード。
モーターを買ってくれた客からのクレーム対応の様子をご紹介。
客「君のところのモーターは熱くなりすぎて、うっかり触ることもできない」
※実際は、基準の範囲内の温度上昇だった。
この後、アリソンは次々と「イエス」で答えられる質問をしていった。
アリソン「ごもっともです。モーターを買うなら、協会の基準よりも熱くならない製品を買うのが当然ですよね?」
客「その通りだ」
アリソン「基準では、室内温度より40度までモーターが熱くなることは認められていますね?」
客「そうだ」
アリソン「ちなみに工場内の温度は何度くらいでしょう?」
客「24度だ」
アリソン「足すと64度になりますね。64度の湯に手を入れるとやけどしますよね?」
客「そうだな」
アリソン「そうなると、モーターには気をつけて手を触れないとやけどしますね?」
客「なるほど、君の言う通りだ」
しばしの雑談の後、客は翌月分として約3万5千ドルの品物を注文していた。
思いつかせる
人間は、人から教えられるよりも、自分で思いついたアイデアを大事にする生き物です。
暗示を与えて、相手に答えを出させる方がよっぽど利口と言えます。
著者のデール・カーネギーがカナダのニューブランズウィック州に旅行に行こうとした時のエピソード。
旅行案内所に問い合わせをしたところ、無数の山の家のパンフレットが押し寄せた。
いったいどれがいいのかわからなかったが、その中でひとつ目を引くものがあった。
その山の家が著者に送った書類の中には、今まで宿泊した客の名前と電話番号のリストが乗っており、「彼らに電話で感想を聞いてみてくれるように」とあった。
なんとそのリストの中に、友人の名前があるではないか。
その友人に問い合わせたあと、彼はすぐにその山の家に宿泊することを決めた。
人の身になる
人の身になることで味方が増え、自分と相手の双方にとってよりよい結果をたやすく得ることができます。
オーストラリア在住のエリザベス・ノバーク婦人のエピソード。
婦人はローンで買った車の支払いが、6週間も遅れていた。
ある金曜日、取立ての男から、「月曜までにお金を用意しないとしかるべき措置をとる」と電話がきた。
お金を用意できないまま月曜日を迎えてしまった。
婦人は、取立てからの電話に対して、取立ての立場に身を置いて応えた。
言い訳をせずに謝罪をした後、
「私のように返済が遅れるような客は最悪の部類でしょう」
と言うと、取立ての声が急に和らいだ。
「とんでもない、急に暴れ出したり、もっとヤバい客はいますよ」と。
彼は取立て仕事の悩みを愚痴り始め、婦人はそれに口を挟まずに聞いた。
やがて、頼んでもないのに、「今すぐ全額払わなくてもいい、月末までに一部用意してくれれば、あとは都合がついてからでいい」と言ってくれたという。
同情を寄せる
口ゲンカや不満を消滅させ、あなたの言うことを大人しく相手に聞かせる魔法の言葉があります。
以下引用です。
「あなたがそう思うのももっともです。もし私があなただったら、やはりそう思うでしょう」
相手の話を聞いたあと、こう言ってから話はじめればいい。
どんな意地悪な相手も、こう言われれば大人しくなります。
著者のデール・カーネギーがラジオ放送であるミスを犯して、非難の声を浴びたことがあった。
とある小説家の出身地を間違えて言ってしまったのだ。
正しくはマサチューセッツ州のコンコードだが、誤ってニューハンプシャー州のコンコードに住んでいたと言ってしまった。
非難の手紙や電報の内容は憤慨するものがほとんどだが、その中のとある女性は、カーネギーをひどい剣幕で侮辱してきた。
カーネギーは当初、その無礼を正すような返事を送ろうとしたが、思いとどまった。
彼女の敵意を好意に変えようと決心したのだ。カーネギーは彼女の立場を理解するよう努めた。
後日、彼女に電話をかけた。
カーネギー「先日私がラジオでとんでもない間違いをいたしました。申し訳ございません。ご親切にお手紙までくださいまして、なんとお礼を申し上げてよいかわかりません」
女性「私の方こそ、あのようが手紙を出してしまって、どうかしていました。私の方こそお詫びしなければなりません。」
カーネギー「あなたがお詫びなさる必要はありません。小学生でもわかることを間違えたのですから。あの次の日の放送でお詫びしましたが、あなたには直接お詫びさせていただきたくて」
女性「私はマサチューセッツ州のコンコードで生まれたことに誇りを持っていたものですから…お恥ずかしい限りです」
カーネギー「いや、恥ずかしいのは私です。本当によく知らせていただきました。今後ともご指導のほどよろしくお願いいたします。」
女性「あんなに失礼な手紙を出しましたのに、少しも怒らないのは立派です。私の方こそ、どうぞよろしくお願いいたします。」
美しい心情に呼びかける
人間は誰でも理想主義的な考え方を持っています。
自分の行った行為には、美しい理由をつけたがるもの。
つまり、相手の気持ちを変えるには、この「美しい理由をつけたがる」心情に訴えかけるのが有効です。
ペンシルバニア州グレノルデンのアパート経営者、ハミルトン・ファレルのエピソード。
アパートに住んでいるある一家が、契約期限の4ヶ月以内にどうしても出ていくと言い出した。
本来なら、契約期間分の家賃を請求してもいいところ。
だが、あえてそうせず、次のように伝えた。
「長い間この道で苦労した私にはわかります。あなたは契約を破るような人には見えません。ところで、この件について、2、3日改めて考えていただくというのはどうでしょう。もし考えが変わらなければ、そのまま出ていっていただいて構いません。とにかく、あなたが約束を破るような方でないことは固く信じていますが、互いに人間ですから、思い違いもあるかもしれません。」
数日後、一家の主人は家賃を払いに来た。
引っ越しを思いとどまったのだ。
妻と相談した結論として、契約を実行することが人間として一番大事という考えに至ったそうな。
まず褒める
僕たちは、褒められた後では、苦言も大して苦く感じません。
25代目アメリカ大統領ウィリアム・マッキンレーが大統領選に立候補した際のエピソード。
選挙演説をしてくれるという共和党員がおり、自信満々に内容をマッキンレーに聞かせてくれた。
が、原稿が使い物にならないレベルだった。
これを直してもらいたいと思い、プライドを傷つけないよう、次のように伝えた。
「素晴らしい演説だ。これだけのものが書ける人は滅多にいない。だが、ちょっとまずいのではないのかと思うんだ。もちろん君の立場からすればこれほど立派なものはないが、私は党の立場から考えなければならないからね。どうだろう、私の趣旨に沿って、もう一度書き直してくれないか。」
遠回しに注意を与える
褒め言葉の後に、「しかし」という接続詞をきっかけに注意を加えると、褒め言葉が批判するための前置きのように聞こえます。
そこで、「しかし」を「そして」に変えるだけで成功に転じさせることができます。
子供に数学を得点を上げてほしいと伝える場合。
ある家庭では、次のように伝えると、子どもの苦手科目の成績が改善されたという。
「今学期も成績が上がって、お父さんも鼻が高いよ。そして、来学期もこの調子で勉強を続けていれば、数学も他の科目のように成績が上がると思うよ」
『人を動かす』の中から7つ名言を集めました
まず相手の心に強い欲求を起こさせること。
これをやれる人は万人の支持を得ることに成功し、やれない人は、一人の支持者を得ることにも失敗する。
他人に関心を持たない人は、苦難の人生を歩まねばならず、他人に対しても大きな迷惑をかける。
人間のあらゆる失敗はそういう人たちの間から生まれる
(心理学者、アルフレッド・アドラー)
作者が人間を好きでないなら、世間の人もまたその人の作品を好まない。
(ニューヨークで短編小説講座の講師を務める一流雑誌の編集長)
人間の持つ性情のうちで最も強いものは、他人に認められることを渇望する気持ちである。
(心理学者、ウィリアム・ジェイムズ)
釣り針には魚の好物をつけるに限る
(イギリスの元首相、デビッド・ロイド・ジョージ)
人間のあらゆる行動は、二つの動機から発する。
すなわち、性の衝動と、偉くなりたいという願望である。
(心理学者、ジグムント・フロイト)
成功に秘訣というものがあるとすれば、それは、他人の立場を理解し、自分の立場と同時に、他人の立場からも物事を見ることのできる能力である。
(自動車王、ヘンリー・フォード)
まとめ
相手の立場になって物事を考えることの重要性がわかる内容ですよね。
自分に照らし合わせて、「こういう伝え方をすれば相手が動くのか!」と身につまされるような部分もたくさんありました。
ぜひ、あなたの恋愛にも『人を動かす』の内容を活かしてみてくださいね。
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⬇︎の記事で無課金プランの使い方を詳しく解説していますので、興味がある方はぜひご一読ください。