恋愛ブロガーのペンさん(@mens_lovers)です!
とお悩みのあなたにぜひオススメしたいのが、『恋愛依存症』という本です。
この本は、心理学者である著者の伊東明先生が、「恋愛依存症にってしまう原因」「恋愛依存症の治し方」について解説してくれています。
内容については女性向けな部分が多いのですが、男性も陥りがちな恋愛における依存症についても紹介されていました。
恋愛依存症は男女問わず陥る危険性があるものです。
ということで、この記事では『恋愛依存症』の中から、男性の読者さんを想定して、『共依存』と『回避依存』の2つに焦点を絞って解説していきます!
共依存~救済者コンプレックス~
共依存という言葉をご存知ですか?
共依存とは簡単にいうと、「依存してくる人に依存している」状態です。
カウンセラーで作家のメロディ・ビーティ氏によると、共依存者は以下のように定義されます。
「共依存者とは特定の他者に行動を左右されていて、かつ、自分は相手の行動をコントロールしなければならないという強迫観念にとらわれている人のこと」
少しわかりにくいですね。
具体例を挙げていきます。
共依存の特徴
以下、共依存者になってしまう男性の特徴です。
・不幸な境遇にある女性にばかり惹かれる。
・「人助けをしたい」ではなく、「人助けをしなければならない」という強迫観念を持っており、「人助けをしないと心の安定が保てない」。
・恋愛が成立する必須条件は、「自分が必要とされていること」。
・結局は都合のいいように女性に利用されて恋が終わる。
・2人で何も悩まずに幸せな時間を過ごすよりも、心理的・物理的労力を要求される方が幸せと感じる。
思い当たる点はありましたか?
「結局は都合のいいように女性に利用されて恋が終わる。」は、なかなか悲惨ですよね。。。
ただ、客観的に見て「悲惨だなぁ」と思っても、主観的には自分の異常事態に気づけないものです。
あなたが共依存者かどうかを確かめる7つのチェックリスト
自分が共依存者になっていないか、チェックしてみましょう。
①電話やメールがこないとひどく落ち込む
②「自分が相手を好きか」よりも「相手が自分を好きかどうか」が大事
③「好き」「愛してる」「あなたが必要だ」という言葉に弱い
④相手の悩みや問題が解決されているのを見ると、表面的には嬉しいそぶりを見せていても、内心ではがっかりしていることがある
⑤何か頼み事をされると、嬉しくなってしまう
⑥自分がしたアドバイスを実行してくれないと、少なからず憤りを感じる
⑦頼まれたわけでもないのに、悩みを持つ相手に対し、「自分がなんとかしてあげなければ」と思ってしまう
もし何点か当てはまったのなら、共依存を解消する方向で動き出すのが吉です。
男性が共依存に陥る具体例
本書で紹介されていた、共依存の男性の具体的なエピソードをご紹介します。
借金のある彼女に、精神的にも金銭的にも全面サポートして、「人生で一番優しい男」と言われるも、時が経つにつれて感謝の言葉が減り、電話しても出なかったり、会おうとしても断られるようになる。
結局、「私にはいい人すぎてもったいない」と言われ、捨てられる。
「自殺しそうなくらい悩んでいる女性」や「かわいそうな家庭環境で育った女性」、「仕事が大変でやつれている女性」に尽くすも、次第に感謝されなくなり、「重い」と言われてフラれる。
客観的に見ると、かなり辛い恋愛ですよね。。
共依存を治すには、根本原因を見つめることが大事です。
次に、共依存になる原因を見ていきましょう。
共依存になってしまう原因
共依存に陥る原因は、幼少期の家庭時代にあることが多いとされています。
「困っている女性を救いたい」という欲求は、実は母親に向かっているものかもしれません。
以下のような家庭環境で育ったことが、共依存になってしまう原因かもしれません。
・家庭内で父親が父親の役割を果たしておらず(仕事一筋などが理由で)、母親から父親に向けられるべき諸々を子供である自分に向けられていた。
親の苦しみを全て背負いこまされる。
・親の愚痴を受け流すことができず、「ボクがなんとかしなきゃ!」と思い込んでいた。
こういった親を機能不全家族と呼びます。
機能不全家族の元で育った子供は、自分自身や他者を「健全な」方法で愛するすべを知りません。
家庭外の恋愛でも、女性の「世話役」になり、相手に特に問題がなくても世話を焼こうとして、共依存者になってしまう。
かわいそうな母親を救いたいと思っても、子どもができるのは微々たること。
恋愛対象の女性に母親を重ね、母親を救えなかった過去への再挑戦をしているのです。
解決法
共依存から脱出する方法は、以下の4つです。
①「安定」ではないと認める
②「再挑戦」をやめる
③「アッパーリミット」を上げる
④「無意識パターン」を把握する
1つずつ見ていきましょう。
「安定」ではないと認める
なぜ辛い恋愛ばかりしてしまうのかというと、自分にとってそれが「当たり前」「安定のパターン」になっているから。
大して美味しくもない店に、「よく知っているから」「なじみだから」という理由で通っているのと同じです。
とにもかくにも、まずやるべきことは「認める」こと。
自分自身が辛い恋を望んでしまっているという事実を自覚しましょう。
非常に苦しいことですが、これを認めることから、共依存脱出への道が開けます。
「再挑戦」をやめる
満たされなかった家庭環境への再挑戦をやめましょう。
家庭は家庭。
恋愛は恋愛。
2つは別物だと意識しましょう。
「アッパーリミット」を上げる
アッパーリミットとは、幸せの上限。
自分の幸せがアッパーリミットに達すると、自ら幸せを手放してしまう人がいます。
自己否定感が強い人はアッパーリミットが低いです。
自ら進んで不幸を甘受しようとしていないか、再点検してみましょう。
なぜ自分が幸せになってはいけないのかを考えてみましょう。
「自分は幸せになっていい」と言い聞かせましょう。
「どうすれば彼女に喜んでもらえるか?」ではなく、「どうすれば自分はもっと幸せになれるか?」を考えるのも大事です。
「無意識パターン」を把握する
自分の無意識行動パターンを把握しましょう。
具体的には、そのいつもの行動パターンを紙に書き、目につくところに貼っておくのです。
いつものパターンが訪れたら、どう行動するかを決めておきましょう。
たとえば、かわいそうな境遇の女性にあったら、「俺がなんとかしてあげるよ」ではなく「そうか、それは大変だね」で済ませてみる。
そんな具合に、あらかじめ行動と対応を決めておきましょう。
回避依存~親密さを避ける〜
次に紹介するのは、『回避依存』です。
回避依存者の特徴を一言でいうと、「親密なつながりを避ける」ということ。
なお、回避依存者の男性は共依存者の女性を引きつける傾向にあります。
回避依存になってしまうと、女性をいたずらに振り回す男性になってしまいます。
まずは特徴から見ていきましょう。
特徴
回避依存者の特徴は以下の通りです。
□束縛を過剰に嫌がる
□何かを要求すると、「それはわがままだ」「欲求が多すぎる」と言われることが多い
□「自由でいたい」とよく言う
□普段何をしているか、教えるのを嫌がる
□本心をなかなか話さない
□悩みや深刻な話題を面倒に感じる
□愛が深まれば深まるほど、逃げ出したくなる
誰でも1人でいたいという欲求はあります。
しかし、回避依存者はそれが過剰すぎます。
次に、回避依存の具体的行動を見ていきましょう。
回避依存の具体的行動例
回避依存者の具体的な行動は以下の通りです。
・「今日何してたの?」と聞かれただけで、自由を脅かされた気分になる
・「来週の日曜あけておいて」と言われるだけで、「行動の自由が奪われる」と感じる
・「2人の愛が深まってきたことが確信できた」その瞬間、一気に分かれを切り出してしまう
回避依存のままだと、本当の意味で女性と心からつながり合うことはできません。
次に、回避依存となってしまう原因を見ていきましょう。
回避依存になる原因
回避依存になってしまう原因は、以下の2パターンが考えられます。
①過保護や過干渉で、自分の領域にずけずけ踏み込んでくる母親のせい。
鎖で繋がれ、窒息しそうになるように、母親に押しつぶされそうになった過去がある。
大人になって女性が近づいてきた時、その記憶がフラッシュバックし、「もう二度と檻の中に閉じ込めないでくれ!」と逃げ出してしまう。
②映画やドラマなどのメディアを通して、男が女性を振り回すことが正当化されてしまう。
回避依存も共依存と同じく、家庭環境に原因がある可能性が高いということですね。
自分の恋愛対象となる女性ではなく、過去の家庭環境を振り返って見ると、原因が見えてくるかもしれません。
回避依存の解決法
回避依存の解決策、実は共依存の解決策と同じです。
本書によると、回避依存も共依存も、過去に囚われて不健全な人間関係を形成しているという点では同じ、とのことです。
もしあなたが回避依存なら、先述した方法を試してみましょう。
そもそも健全な人間関係とは?
共依存と回避依存、少なからず自分に当てはまったという方も多いのではないかと思います。
では、そもそも健全な人間関係とはどんなものでしょうか?
本書では以下のような関係が健全な人間関係であるとされています。
・自分と相手の間に適切な境界線が引かれている
・「与えること」と「与えられること」のバランスがとれている
・「現実」と「幻想」のバランスを取ることができる
・人間関係の持つ「さまざまな効用」を広く得ることができる
・成長を恐れない。成長に向けてお互いに努力することができる
・お互いのありのままの自分を、ありのままの相手を受け容れている
(さらに、互いの間にある「違い」を認めることができる)。
・支配ー被支配、勝者ー敗者、利用する側ー利用される側ではない対等な関係である。
・固定化されていない、柔軟な関係である
・お互いに「生き生き」としている
・「親密さ」を恐れない
・イヤなことには「イヤ」と、できないことには「できない」と、我慢できないことには「我慢できない」と言え、関係が自分を損なうものとわかった時には、潔く立ち去ることができる。
まとめ
共依存と回避依存、いずれも原因は過去の家庭環境にある可能性が高いということがわかりました。
この本を読んでいて、過去の自分は共依存的だったし、今の自分は若干回避依存寄りに感じました。
気をつけなきゃダメですね。。。
辛い恋愛の原因を知り、そこから脱するヒントが詰まった一冊です。