あなたには、性に関する悩みってありますか?
「全くない!」と答えられるのは、トップ級のレジェンドAV男優くらいではないでしょうか。
◆
◆
「どうすればもっとパートナーを満足させられるんだろう…」
「そもそも、どうすればそういった機会を増やせるんだろう…」
◆
◆
そんな悩みの解消の一助になるのが、メンタリストDaiGo著『ベッドの上の心理学 感じるオトナのための保健体育』です。
この本には、科学的な根拠を基にした、僕たちの「性の悩み」「性の誤解」を解くための正しい知識が満載です。
この記事では、本著の「男性目線で役に立つ部分」という観点で、個人的に皆さんにご紹介したい知識を抜粋しています。
人は1日にどのくらいエロいことを考えているのか?

アメリカのオハイオ州立大学の調査によると、18~25歳の男性は1日に平均34.2回セックスのことを考えている。
睡眠時間を8時間とすると、およそ28分に1回の計算。
ちなみに女性は1日に18.6回。1時間に1回の計算。
1時間食事デートしたら、女の子も1回はセックスのことを考えている。
モテる男の共通点

・過去に6人以上の女性から告白されたことのある男性の73.6%は、趣味が料理だった。
・アメリカのホープ大学の研究では、自信満々な男性より謙虚な男性の方がモテるという結果が出ている。
「自分は収入が高い」「成功している」ということを自分からアピールしない男性の方がモテる。
収入が高くて成功している方がいいが、それを自分から言わない方がいいということ。
・イーベイが行った調査では、90%の女性が、ギターを弾ける男性をセクシーだと思うと回答。
・女性の80.3%は、インドア派よりもアウトドア派の男性を求めている。
・ドレクセル大学の、アリスエリーが行った調査によると、女性は満腹になった時の方が性欲が高まる。

落としやすい女性のタイプ
・イギリスのリーズ大学の研究では、腰幅が広くなればなるほど、女性はワンナイトに抵抗が少なくなることがわかった。
・心理学者の渋谷昌三氏によると、玄関が散らかっている女性は貞操観念がゆるい。

セックスにおけるリラックスの重要性
女性がいうラブラブ感とは、オキシトシンやセロトニンが分泌されて、副交感神経が優位になった状態。
女性はセックスで、「大切にされている」という感情を味わいたい。
いいセックスとは、オキシトシン、セロトニン、ドーパミンを垂れ流すセックス。
リラックス→興奮→リラックスの波をつくろう。
その波を踏まえて入れば、そこに刺激を入れるとよりよいセックスになる。
基本はスローセックス
女性を満足させるには、時間をかけることが必須。
挿入の時間が長ければ長いほど、オキシトシンは多く分泌される。
最低30分は取る。
ずっと腰を動かし続ける必要はない。
入れておいて、萎えそうになったら少し動く、という風にすれば30分はもつ。
現代日本人のセックスにかける平均時間は、20分くらい。
男と女のセックス観の違い
男の生殖戦略のゴールは、より多くの種をばら撒くこと。
だから、短時間で一回の射精を終わらせた方が効率的と考えてしまう。
対して、女性のセックスのゴールは妊娠、出産、育児。
男に比べて大きなコストがかかる。
子供と自分を守れるのか?というオスの見極めが必要なので、女性はセックスに愛情を求める。
ソフトタッチが基本

女性に触れる時の基本中の基本は、ソフトタッチ。
ソフトタッチとは、「ちょっとくすぐったいくらいにフワフワ触る」こと。
DaiGoのニコ生のアンケートによると、女性の94.1%が、「パートナーの前戯が強すぎる」と感じていると回答している。
ソフトタッチの手順
女性の性感帯は、個人差はあるが全身に分布している。
とはいえ、最初からどこにあるのか分からない。
まずはソフトタッチで全身を触り、性感帯の位置を確かめよう。
ソフトタッチされると、感覚が鋭くなる。
相手の感覚を呼び覚ましつつ、どこが感じるかを調べていく。
ここでの注意点は、肝心なところにはすぐに触らず、周辺から責めること。
期待感が煽られることでドーパミンが分泌され、性欲が高まっていく。
ソフトタッチで興奮を高めるまでに要する時間は、人によって異なる。
相手が「挿入して欲しい」と我慢できなくなるまで、徹底的に焦らそう。
ソフトタッチを続けていると、普段性感帯でない、くすぐったいだけの箇所も性感帯に変化する。
クンニリングスのポイント
クンニリングスによって女性の母性ホルモンが大量に分泌される。
甘えたい男は、クンニリングスしよう。
また、エストロゲンという記憶中枢に作用するホルモンが分泌される。
つまり、クンニリングスをしっかりすると、「記憶に残りやすいセックス」になる。
体位について
一番感じる体位は?
1番感じる体位は、対面座位。
なぜか?
理由は3つ。
密着感を作りやすい
→愛情を感じる
→オキシトシンが分泌される
顔が向き合う
→恥ずかしい
→興奮が高まる
激しく動けない
→必然的にスローセックスになる
フィニッシュ向きな体位
フィニッシュ向きなのは、正常位。
なぜか?
理由は、男が前傾姿勢になるから。
前傾姿勢だと交感神経優位(興奮状態)になりやすくなり、結果的に射精しやすくなる。
オルガスムの解剖学
実際には、女性は奥では感じづらい。
なぜなら、膣の中の感覚神経のほとんどは、膣から3分の1くらいの箇所に集中している。
神経科学的に見ると、オルガスムのための性感帯は、ポルチオ・Gスポット・クリトリスの3箇所から刺激できる。
性的能力の鍛え方
チントレ(ペニスを鍛えること)は、残念ながら不可能。
なぜなら、ペニスは筋肉ではなく海綿体だから。
鍛えようとして海綿体内の血管を損傷してしまうと逆効果。
強いていうなら、血流をよくすることで性的能力を高められる。
なぜなら、勃起は血液の働きによって起こるから。
血流を良くするには、オメガ3をたくさん含んだ食事を取るといい。
具体的には、オリーブオイルや魚介類、地中海式ダイエットの食事。
男性のサイズについて
女性が重視するのは太さ。
長いと変なところに当たって痛いし、奥に当たると気持ちいいわけではない。
太いと、女性器との密着感が高まる。
女性にとって理想のペニスは、太くて硬いペニス。
浮気しない・されない技術

浮気を防ぐには、以下のような方法がある。
女性にコスプレさせる。
なぜコスプレをさせるといいのか?
装いを変え、見た目を変えることで、手軽に男性の「遺伝子をばら撒きたい欲求」を満たせるから。
女性の性欲を高めるには、旅行すること。
セックスにはリラックスが重要。
リラックスさせるには、適度の緊張感が必要。
ちょうどいい緊張感を味わう非日常として、旅がぴったり。
普段のデートでも、非日常感が大事。
誕生日や記念日のサプライズ。
いつもと違った店に行く、普段頼まないメニューを頼むなど、変化をつけてみよう。
浮気の原因
「3年目の浮気」の原因は、フェニルエチルアミンというホルモンの分泌。
フェニルエチルアミンは、「燃える恋愛感情」を生み出すホルモン。
恋愛をし始めてから最大3年間分泌される。
フェニルエチルアミンの分泌量を維持する方法は、以下の2つ。
①チョコレートを食べる。カカオの比率が高いものがオススメ。
②セックスの回数・オルガスムの回数を増やす
無理してセックスの回数を増やしても意味がない。
カーネギーメロン大学の研究では、意図的にセックスの回数を増やすと、性欲と幸福度が減少することがわかった。
ではどうすれば?
対処法は4つ。
①映画デート
②話しかけられた時に手を止めて聞く
③Weの言葉を使う
④女性の睡眠時間を長くする
映画デート
ある研究によると、映画を一緒に見る機会の多い、映画の趣味が合うカップルは離婚率が半分以下。
映画を見ると、鑑賞者の脳波は同じになっていく。
同じ映画を見るだけで、脳の状態がシンクロし、価値観が共有しやすくなる。
話しかけられた時に、手を止めて話を聞く
心理学者のジョン・ゴットマンの研究によると、離婚した夫婦は30%しか話しかけられても手を止めなかったが、離婚しなかったカップルの90%は、話しかけられたら手を止めていた。
Weの言葉を使う
喧嘩をした時の仲直りには、「俺たち」「僕たち」といった「We」の言葉を使う。
カリフォルニア大学の研究によると、これで喧嘩が治りやすくなるとのこと。
同じ価値観であることが共有され、対立感情が生まれづらくなる。
女性の睡眠時間を長くする
ミシガン大学の研究によると、女性は1時間の睡眠で、性欲が14%アップする。
女性は睡眠欲>性欲。
セックスは人を幸福にする

月に2~3回セックスできると、幸福度は33.3%上がる。
マスターベーションはダメ。
相手のいるセックスであることが前提。
セックスの幸福度を下げる行動
あることが原因で、せっかく上がった幸福度が14%下がる。
その行動とは?
正解は「他人のセックス事情を聞くこと」。
他人が自分よりも充実したセックスライフを送っていることがわかると、幸福度は下がる。
セックスと健康
・月に1回以下しかオルガスムを感じない男性に比べて、週に2回以上オルガスムを感じる男性は、死亡率が50%以上も低い。
・70歳以下の男性2000人を対象にした調査では、20~40代で平均週4回以上以上射精していた人は、週3回以下の人に比べて、前立腺がんを発症する確率が明らかに低かった。射精と健康についてはがん全般に対して言えることで、他の研究では、がん全般のリスク低下に射精が効果的だとしている。ここでいう射精には、マスターベーションも含まれる。幸福感には関係ないが、健康について言えば、マスターベーションは効果的。
・オルガスム時にはエンドルフィンという脳内麻薬が分泌され、鎮静作用・睡眠改善効果があり、射精するとよく眠れるようになる。
まとめ
感じる大人の保健体育というサブタイトルにぴったりな、科学的に正しい性の知識が満載の一冊です。
昼の部・夜の部・朝の部とパートが分かれており、「ベッドに誘う」「関係を維持する方法」にまで触れているのが、「気が利いているなぁ〜」と感じました。
普通に生きているだけでは知り得ない知識ばかりですが、どれも幸せな性生活を送るためには欠かせないものばかり。
恥ずかしさを乗り越えてぜひ本著を手にとってもらいたい。
きっと見える世界が広がります。
1点、文句をつけるとしたら、メンタリストDaiGoさんの本の割にはイラストや図解が少なめです。
という方には、しみけんさんの本がオススメ。
全てのページに図解・イラストがついており、直感的にわかりやすい。
「知識よりも基本のテクニックが知りたい!」という方にはこちらをオススメします。