恋愛ブロガーのペンさん(@mens_lovers)です!
とお悩みのあなたにぜひオススメしたいのが、『異性の心を上手に透視する方法』という本です。
この本は、アタッチメント理論をもとに、「なぜ恋人とすれ違うのか?」「なぜ恋人は理解できないような行動ばかり取るのか?」ということを非常に腑に落ちるように解説してくれています。
ということで、この記事では『異性の心を上手に透視する方法』の基本的な内容を要約してお届けするとともに、本書に掲載されていた「幸せな恋愛」をするためのコツについて、個人的に心に残った部分を抜粋してお伝えしていきます。
大人のアタッチメントとは?
冒頭で「アタッチメント理論」という単語を出しましたが、まずこの「アタッチメント」の意味からご説明していきます。
アタッチメントとは、愛情の対象を自分に引き寄せるための行動のこと。
この行動は、以下の3種類のタイプに分類できます。
アタッチメントの3分類
アタッチメント類型は、S・N・Vの3タイプに分けられます。
Sタイプ
Sタイプは精神的に安定しており、自分のニーズや感情をうまく表現し、相手に伝えることができます。
相手の気分を読み取って、自然に適切な反応をすることができる。
パートナーとのより良い関係を築くことが得意。
約50%の人が、Sタイプに分類されると言われています。
・平和主義
・駆け引きしない
・寛容で自信がある
Nタイプ
相手と「常につながっていたい」と感じているのがNタイプ。
恋人ができると、それが最優先事項になり、常に相手のことを考えるようになります。
それが高じて、恋愛において、不安を感じやすいタイプと言えます。
パートナーが「二人の関係は大丈夫だよ」と安心させてくれれば、心配が解消され、良い関係を築くことができます。
・パートナーのことばかり考えて、他のことに集中できない
・相手の良いところばかり思い浮かべる
・関係に不満があっても別れないほうがいいと自分に言い聞かせる
Vタイプ
独立心が強く、「自分の自由な時間が何よりも大事」と感じているのがVタイプです。
他人と親密な関係を築きたいという思いはあるものの、相手から距離を詰められると、急に息苦しく感じてしまう。
相手と別れた後で、相手の好きな部分に気付くという悲しい特性があります。
NとVの複合タイプである「NVタイプ(回避・不安型)」の人も存在します。
・恋人のいいところよりも、悪いところが目についてしまう
・別れてから、いいところに目がいく
・自立心が孤独につながる
面白いのは、Vタイプもパートナーと親密になりたいという欲求は持っているということ。
ではなぜ回避行動をとってしまうのか?
答えは、親密になりたいという欲求以上のパワーでそれを押さえ込んでしまうから。
隠れているだけで、親密になりたいという気持ちは持っているんです。
自分と相手を知ろう
まずは、自分が3つのタイプのうち、どのタイプに当てはまるかを知りましょう。
そして、相手がどのタイプに当てはまるか考えてみましょう。
恋人関係がうまくいかないのは、自分と相手のニーズを正確に捉えられず、食い違うところが原因になります。
N、もしくはVタイプに当てはまったら、恋人との接し方を工夫しないと、知らない間に恋人を不安にさせたり、逆に振り回されたりしてしまいます。
「N・Vタイプは、ずっと恋愛において大変な思いをしないといけないのか?」
というと、そういうわけではありません。
この3タイプは、先天的な要因のみによって決まるものではないからです。
アタッチメント研究によると、4年のうちに、平均25%の人のアタッチメントタイプが変わると言われています。
つまり、努力次第でSタイプに変わることができるのです。
Sタイプになる方法
Sタイプ(安定型)に近づくには、以下のような方法があります。
・Sタイプのロールモデル(お手本)を身の回りの中から見つける。
その人とパートナーとの接し方を真似する
・あなたが知っているSタイプの人を全て思い浮かべて、共通点をすべて書き出す→目指すべきモデル像ができあがる
要は、Sタイプの人を周りに見つけて、観察し、マネするということですね。
Vタイプ寄りの僕も、実際にやってみました。
身近にいるSタイプの人の特徴は以下のようなものでした。
自分から自然な笑顔で話しかける、体を動かす趣味がある、話を聞くし、自分の話もする、馴れ馴れしい、人との接し方が堅くない、ヘラヘラしてる、笑顔で挑発してくる(じゃれあいのような)、人をいじる、ムカついたことを人に喋る、「どう?」と聞いてくる、マウント取りたがり、感情を表に出す、食事の席でグラスの空きに気づく、ダサくない、性欲が強い、女性に緊張しない、人と話すのを楽しんでいる
できそうなタイミングで、どんどん真似していきたいと思います。
Vタイプの自分との付き合い方
とはいえ、すぐにSタイプになれるわけではありません。
まずは自分のタイプを受け入れて、うまく付き合っていきたいところ。
本書に書かれていたVタイプの自分との付き合い方が個人的に参考になったので、ご紹介します。
①Vタイプを自覚する
もし相手と離れたいと思ったら、「Vタイプの特徴が発動していないか?」と疑ってみる。
最初に相手を素晴らしい相手だと思っていたなら、別れて失うものも大きいはずだから。
②自立にこだわるのをやめて、相手を頼ることを知る
「自分でなんとかしなければ」とどんなシチュエーションでも考えてしまうのをグッと踏みとどまって、相手に頼ってみる。
1人でやるより2人でやったり、助け合ったほうがいい気持ちで暮らせることを実感してみる。
③Sタイプのパートナーを探す
Sタイプが相手なら、こちらも安定して時間を過ごせる。
それだけでなく、Sタイプの人の近くにいると、自分にもSタイプの特徴が移ってくるそうな。
④感謝する点、その日してくれたことを1つでいいから書きだす
「自分だけで生きている」という孤独な感情を薄めることができます。
⑤他の何かに集中する
Vタイプの人がアタッチメントを抑圧する力を無力化できるのは、他の何かに集中している時だけ。
⑥一人の時間が必要なことをあらかじめ伝えておく
「自分は精神的にも物理的にも一人のスペースが必要になる時があるけど、これはあなたのせいではなく、相手が誰であっても自分にとっては必要なことなんです。」と最初に伝えておく。
これだけで、パートナーとの付き合いが後々楽になる。
相手に伝わるように話す5つの習慣
普段の会話で、どうしてもパートナーとすれ違ってしまう、不満を溜めてしまうという人もいると思います。
そんなあなたに、本書で紹介されていた「相手に伝わるように話す5つの習慣」をご紹介します。
・率直に話す
・自分のニーズに集中する
・責めない
・具体的に話す
・自信を持つ
1個1個詳しく掘り下げて説明すると長くなるので避けますが、僕が大事だと思うのは、「率直に話すこと」と「自信を持つこと」の2つ。
自分に自信がないと、自分の意見を率直に言えず、どんどんパートナーといることが苦痛になっていきます。
意見の食い違いは、避けなくてもいい。
アタッチメント理論の研究者によると、意見の食い違いは逆にチャンスだと言われています。
相手との絆をより強固にできるそうです。
なにより恋人の前では、自分らしく振る舞うことが大事です。
駆け引きが必要な相手と付き合うことは、本来の幸せから遠ざかってしまうから。
恋人とより良い関係を築くには、相手に対して求めていることをはっきりと伝えることです。
何ヶ月間もそれを口にせずに付き合うより、最初の5分間でそれをはっきり伝えるようが、よっぽどいいコミュニケーションができます。
パートナーの存在は、人生の痛みを遠ざける
世の中には、「恋愛なんかしなくても生きていける」と悟りを開いたように言う人がいますが、実は、「恋人に依存している人の方が仕事がデキる」とこの本では語られています。
恋人の存在はストレスや不安を和らげてくれる存在であることが、科学的に証明されていることもその理由の一つ。
バージニア大学でのジェームスコーン博士の以下の研究がそれを証明しています。
「電気ショックの予告」によるストレスについての研究
①まず、被験者に器具を装着し、「これからあなたに電気ショックを流します」という予告をする。
すると、被験者は大きなストレスを感じた。
②被験者と見知らぬ人物に手をつながせた状態で同じ予告をする。
結果、①のときよりもストレスの具合が弱まっていた。
③被験者と配偶者が手をつないだ状態で同じ予告をする。
すると、被験者はほとんどストレスを感じなかった。
このように、パートナーと手を繋ぐだけで、感じるストレスが大きく和らぐという実験結果もあるのです。
つまり、挑戦的な人生を送るにしても、パートナーがいるほうが、本来大きなストレスがかかることにも果敢にチャレンジできるようになるということ。
「バリバリ仕事したい」と言う人にとっても、恋人は必要なんですね。
まとめ
・人間は全て恋愛においてS・N・Vの3タイプに分かれる。
・それぞれのタイプのニーズの違いを理解することで、パートナーや自分への誤解を減らせる。
・N・Vタイプも努力次第でSタイプになれる
・N・Vタイプも工夫次第で幸せな恋愛ができる
・「バリバリ仕事をしたい」人こそ恋愛が必要
より良い長期的な恋愛関係を築きたいなら、この本を読むことがその助けになるはずです。
タイトルから想像するような内容とは少し異なりますが、恋愛における自己分析にも使える本というのは中々ありません。
「恋愛関係が長く続かない…」という人には、救いにもなるし、今後の恋愛の指南書にもなるような1冊です。