あなたは、女性向けの恋愛本を読んだことはありますか?
今回紹介する恋愛本は、女性向けの恋愛本、『運命の恋を叶えるスタンダール』です。
著者は『夢をかなえるゾウ』で有名な水野敬也さんですね。
なぜ男性向けの当ブログで女性向けのこの本を紹介するのか?
本著には、本来は女性向けの恋愛コーチング本でありながら、男女共通の優れたアドバイスが載っているからです。
加えて、女性が男性に仕掛けてくる恋愛テクニックや、女性が恋愛にかける努力など、女性目線の恋愛の捉え方を知ることができます。
男向けの本しか読んだことのない人は、視点がクルッと反転する新鮮な感覚が得られること間違いなし。
この記事では、この本から男目線でも役に立つ点を絞り込んで紹介していきます。
本のあらすじ
冴えない図書館司書、聡子が、イケメン小説家との恋を叶えるため、本から突如あらわれた文豪スタンダールのアドバイスを受けながら悪戦苦闘する。
小説形式ながら、恋のアドバイスが散りばめられ、笑いを誘うユーモアセンスも抜群。
最後には思いも寄らない結末が…。
本から学べること
ざっくりいうと、勇気の重要性、恋愛における感情表現のコントロールについて参考になります。
あとは、モテデビューするときにこの本を読むと良い励ましになると思います。
モテデビューっていうのは、髪型をオシャレにカットしたり、機能性と着心地だけを重視した服を脱ぎ捨てて、オシャレを最重視した服選びをすることを指します。
ずっとモサかった男子がおしゃれを意識しはじめると、
「異性の目を気にしやがって」「なに急に色気づいてるの?」
など、聞こえない声が聞こえてきます。
こういった周囲からの反応が怖くてモテようとすることに舵を切れない男性にはうってつけの本ですので、ぜひこの後の要約を読んでいただきたい。
僕も大学デビューする前にこの本を読みたかったよ。。
それではお待ちかねの要約をどうぞ!
デビューの恐怖との戦い方

デビューのときには、こんな恐怖感に襲われます。
・オシャレしても報われなかったらどうしよう…
・周りから笑われたらどうしよう…
・周りから攻撃されたらどうしよう…
確かに大きく自分の容姿を変えようとして、周りからどう思われるかはとても気になる。
でも、それであなたに否定的な意見を持つ人なんてかなり少数派だし、嫌味なことを言ってくるようなやつはロクなもんじゃないです。
逆の立場になってください。
あなたの周りにいるパッとしない地味な感じの人が、ある日突然、清潔感のある、シャキッとした格好をしてきたら?
たしかに、「お、変わったな!!」
と思うでしょうが、おおむねポジティブな印象を抱くのではないでしょうか?
地味でもっさりした人が隣にいるより、垢抜けて清潔感の漂う人の近くにいた方が気分がいいでしょう。
たとえ恋が叶わずとも、周りからの印象は確実によくなります。
今まで一緒に行動を共にして来た人が、今までの自分と同類と呼べるような「モテない」存在だとしたら、少しギクシャクしてしまう可能性もあるかもしれません。
作中では、主人公の聡子と職場の先輩の悦子さんが「モテない同盟」を組んでいましたが、主人公がメイクやファッションを覚えて垢抜けていくにつれ、どんどん距離ができていきます。
そこに対する罪悪感を感じるのは致し方ないことです。
成長するということは、自分と同レベルだった者に差をつけること。
その分、より魅力的な人たちと仲良くなれるから、気を使わずどんどん外見を磨いていきましょう。
結果としてそれが刺激を与え、「冴えない友人も自分のように高いところに引っ張っていくんや!」という強い気持ちでいきましょう。

女性の恋愛との向き合い方がわかる

恋愛に関する本を読んだり動画を見ていけば、ある程度「男が女を落とすテクニック」ハスでに学んだことでしょう。
デートの場所選びや話題選び、ホテルや家への誘い方…。
逆に、「女が男を落とすテクニック」はご存知ですか?
この本を読めば、女子はこんな風に男に対して駆け引きするんだなということがわかります。
それを知れば、何を目的にして女子がデートでこんな行動をとるのか?ということもわかる。
他には、男の見えないところで、女性がこんな感じでメイクやファッションを勉強してるんだなーとか。
女性の苦労もリアルに理解できます。
男性目線のみではなく、加えて女性目線の恋愛を知れば、共感力を高め、その裏をかいた行動を取ることもできるようになります。
あとは、スタンダールが聡子をコーチングしている内容をトレースすることで、女性からの恋愛相談にも乗ってあげられるようになりますね。
周りの女性からの評判も上がるし、女友達も増えるしで、これも立派なこの本を読むメリットですね。
ちょっといい顔されたくらいで舞い上がるな
男女共通で、「意中の異性の前で舞い上がること」は、「自分の価値の低さを露呈すること」になると心得ましょう。
例)好きな人に少し褒められただけで顔を赤くして「ウフォフォ!」と言って喜ぶなど。
普段からにこやかで感じがいいのはいいんですけど、異性から少しいい顔をされただけでテンションが急上昇すると、「どんだけ普段ええことないねん…」って冷められるってこと。
この時点で、「モテない男」認定されるとどうなるか?
男としての希少性が下がるんですよね。
モテない男というのは在庫が有り余っている服みたいなもんで、セール価格になってもなかなかさばけない。
逆にモテる男はsupremeみたいなブランド物の服的な存在で、発売された瞬間に売り切れる。
在庫が余ってる服と、販売と同時に売り切れると噂の服。
どっちの方が「早く手に入れなきゃ!」と思わせる力がありますか?
舞い上がらないための対処法として、以下のようなものが挙げられています。
・練習台の異性を作る。
・普段から積極的に人に話しかける。
・意中の人からのメールには、「ただの太ったおっさん」が相手だと想定して返す。
・会ってない時に意中の人のことをなるべく考えないようにする。
現実の恋でもちゃんと満足できるよ
アニメやアイドルが好きな男性は、現実の恋とかけ離れた虚構の恋愛に慣れてしまっています。
なので、「理想の彼女は画面の中にいるから、現実の恋なんてしたくない!」って思って、なかなか彼女作りに本腰を入れられない、って方も多いと思います。
実際に、僕も乃木坂46オタクだった過去があります。
「天使のように可愛いアイドルの女の子たちに慣れきってて、下界の女性たち(失礼)のことを好きになれるのか?」
なんて思ってましたけど、いざ彼女ができると、推しメンのアイドルよりルックスが大きく劣っても、普通に好きになれました。
「あばたもえくぼ」という言葉があるように、人間には好きになった相手を美しく見せる作用が備わっています。
出会った相手から優しくされたり、素敵なところを見つけたり、素敵なところを見つけられたり、愛のある会話を交わしあったりすれば、ちゃんと人のことを好きになれます。
完璧な顔立ちじゃなくても、変わった特徴があっても、むしろその変わった特徴が愛すべきポイントに変わります。
少し細い目が笑った時にニコニコマークみたいになる彼女に癒されたり、膨らんだほっぺがリスみたいで可愛かったり。
ということで、理想の恋と現実の恋がかけ離れているのではないかと思えても、ちゃんと相手を美しく見せる作用が人間には備わってます。
なので、現アイドルオタクたちも安心して恋愛という大海原に乗り出しましょう。

刺さる言葉
本書には恋愛において勇気が出るような名言も豊富に登場しましたので、個人的に刺さったその一部をご紹介します。
絶望は幸福への伏線
どれだけ努力しても恋愛が100%うまくいくことなんてありえません。
だからこそ、絶望は幸福への伏線だと心得ておけば、しんどいときでも前に進んでいけます。
ヴォレ(飛べ)!
みなさんも、「オシャレな美容室に入るのがドキドキする…」ってときは、心の中で「ヴォレ!」と呟いて入店しましょう。
小さな勇気が必要な時の合言葉です。
でも、一つだけ、確かなことがあった。
それは、この機会を逃したら、もう一生、理想の恋を実らせることなんてできないということだ。
「いつやるの? 今でしょ」的なことですね。
「まだいいや」、「もうちょっと後で…」
これでは、いつまで経っても変われない。
読んだ瞬間から、「恋に本気になってみたい」と思わせてくれる文章です。
まとめ
女性目線の恋愛本を読むのも、意外とモテ力が上がる一助になります。
全体を通して、いかに「モテを意識した人間に生まれ変わるか?」という点にフォーカスした内容が多かったですね。
男性にも通ずる部分なので、恋愛初心者の自己啓発本としてもオススメです。
この本1冊だけじゃ男としてモテるためには情報が足りないので、参考書的な感じで役に立ちます。
ぜひ。