この記事は、そんなあなたに向けて書いています。
男性・女性の両方の感覚を合わせ持つマルチタレント、大島薫さん。
【髪の毛伸ばして気付いたこと】
・抜け毛の量にビビる
・手入れサボるとすぐに肌触りに出る
・髪の毛が乾かない
・痛むのは一瞬なのに復活させるのには時間がかかる
・正常位で下になるとき髪の上に手置く男が多くて引っ張られて痛い
・風の強い日はグロスに髪がまとわりつく
・とにかく髪が乾かない— 大島薫 (@OshimaKaoru) March 3, 2020
そんな大島薫さんの切れ味鋭いエッセイ集、
『モテたいと思っている男ってなんであんなに気持ち悪いんだろう~本当にうまい女性のほめ方~』を読んでみました。
「なるほどなぁ!」
と唸らされる男女関係の名言がてんこもりでしたね。
今回は、その名言の中から、皆さんにご紹介したいものを厳選してご紹介していきます。
観点としては、以下の2つに分けてご紹介します。
①女性心理の理解
②女性へのうまいアプローチ
①女性心理の理解

大島薫さんの言葉には、男性が女性心理を理解するためのヒントが詰まっています。
なぜなら、男女両方の立場から異性を見てきたという珍しい経験の持ち主だから。
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男性が女性心理を理解するのは難しいことです。
僕は過去に「小説の執筆」と「演劇」の経験があります。
小説も演劇も、「自分ではない他者になりきる」という作業の繰り返しです。
これがなかなか難しい。
どうしても自分基準で物事を考えてしまうんですよね。
「自分から見た対象の人物」ではなく、「対象の人物から見た世界」を理解しないといけません。
体験したことのない「他人の人生」を本気で「自分ごと」として捉えるのは至難の技。
逆に言えば、どんな小説のキャラクターでも、どんな演劇の登場人物でも「自分が体験した経験があること」の要素を含んでいれば、理解が捗るんですよね。
以下のような具合に、自ら経験をゲットしにいくこともありました。
例えば、海辺に住む登場人物が出てくる小説を書こうと決めたら、実際に海辺を歩いてみる。
そうすると、その人物から見た世界を垣間見ることができます。
小説の執筆も、それきっかけでどんどん進んでいきます。
ですが、異性になりきるとなると話は別。
体験のために気軽に「性転換してみよう!」とはいきませんからね。
女性を書いたり、女性の役を演じるのは本当に難しいことです。
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その点、大島薫さんは男女両方の経験があります。
男女両方の性を経験した大島薫さんの文章を読めば、異性心理の理解が深まり、男女のすれ違いが減らせる。
女性心理の理解に役立つ名言を紹介していきます。
メイクは『武装』

大島薫さんは女性のメイクを『武装』と表現しています。
若い女性が、なぜデート以外のときでも常にメイクをしたり、一人で外出するだけなのにバッチリメイクをキメるのか、不思議に思ったことはありませんか?
男性心理だとなかなか理解しがたいことです。
ではこの感覚を、『江戸時代の武士』に例えてみると?

他の武士がみんな腰に刀を差している中で、自分だけ刀を家におき忘れてきてしまったら、不安になりそうです。笑
僕ら現代人男性の感覚でいうと、いいスーツを着るとそれだけで気分がよくなるみたいなもの。

そう、女性は、「自分が気分良くなるため」にメイクをしているのです。
「すっぴんのほうがかわいいよ」言われてみて思ったのだが、気をつかわれたにしろこの言葉は微妙だ。

良かれと思って↑みたいなことを口にしてしまったことのある男性も多いのではないでしょうか?
女性の立場からすると、
「すっぴんの方がかわいい」と言われるのはちょっと複雑みたいですね。
この機会に、理由を考えてみましょう。
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理由は、
「時間をかけて自分が綺麗だと思って外出している状態が無意味に感じてしまうから」。
僕ら男でいうと、車やバイクをフルカスタムしてみせびらかしたら「元の方がかっこよくね?」と言われた感じです。

事実かもしれないけど、なんだか「ガクっ」となる一言ですよね。笑
「だったらなんも言わないで!」
と言いたくなります。
本書の中では、大島薫さんがこの場合の「褒め方の正解」も出しているので、気になる人は要チェックです!
②女性へのアプローチ
次は、女性へのアプローチについての名言です。
男性がついついやってしまいがちな「マズいアプローチ」を例に挙げられています。
効果的な女性へのアプローチについて考えてみましょう。
「じゃあ一緒に行こうよ」を条件反射で言ってみよう。

突然ですが、以下の会話内容をご覧ください。
女性が何らかの話題を出した時は、「いっしょに○○しようよ」と言えるか。
それがモテるか否かを分けるポイントです。
👇のような会話を次からは意識してみましょ。
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恋愛と営業は似ている

大島薫さんは、元営業マン。
その経験から、営業マンはモテると語っています。
本書で言うところの「できる営業マンがモテる理由」は以下の3点。
①見切りをつけるのが早い
②自分という商品を売り込むのがうまい
③クレーム対応がうまい
1つずつ見ていきましょう。
①見切りをつけるのが早い
優秀な営業マンは引き際を心得ています。
「これ以上時間をかけても契約を取るのは無理だな」
と判断したら、サッと手を引きます。
こうすることによって、別の買ってくれる可能性のある相手に時間を割くことができます。
いわゆる「損切り」、というやつですね。
人間、「サンクコストバイアス」と言う心理効果が働くと、時間やお金や労力をかけた対象に執着してしまうようになります。
恋愛も同じで、
どう考えても口説き落とせない相手に限って、
「デート代をおごったから」
「綿密なプランを練ったデートをしたから」
と言う理由で、コストをかけた女性に執着してしまいます。
「もう無理だ」
と頭で判断したら、潔くバッサリ諦める。
そうすることで、次の女性に出会うことができます。
②自分という商品を売り込むのがうまい
できる営業マンは、どんな商品でも売ることができる。
セールスが上手いという要素もありますし、人として魅力が高いという要素もあるからです。
それらの能力は恋愛市場でも活かすことができます。
③クレーム対応がうまい
個人的に面白いと思ったのはココ。
本書の中の、
たくさんの女性と遊びたいということは、たくさんの顧客を付けるのと同じことだ。
という表現に、「なるほどなぁ」と膝を打ちました。
彼女がいるのに他の女性と遊ぼうとしたりすることには、
その分クレーム対応やトラブルが増えるという覚悟が必要ということですね。
共感できないポイントもありました…
ここまで本書の中の共感できた、感銘を受けたポイントを紹介してきました。
が、全部が全部に共感できたわけではありません。
たとえば、
「完璧な男より憎めない男を目指そう」
という意見には反対ですね。
完璧を目指して、完璧になれる男性が果たしてこの世に何人いるでしょうか?
推測するに、大島薫さんが普段接する男性のレベルが高いからこのような意見が出たのでしょう。
でも、少なくとも僕は完璧を目指してますが、完璧には程遠い人間です。
努力せず、自分の素材だけではとても勝負できないから、努力や工夫を重ねに重ねまくってます。
完璧な男を目指したほうが、結果としてちょうどいい憎めない男になれる。
僕的にはそう思いますね。
YouTubeもされてます
この記事を書くにあたり、大島薫さんについて色々調べてみました。
すると、YouTubeのチャンネルを見つけました。
実際にしゃべっているところを見ると、人柄が伝わってきますね。
男性なのにここまで女性らしさを追求されてるのはホントにすごい。
動画の内容も、「他の恋愛ユーチューバーにはない角度の切り口」があるので面白いですよ。
おわりに
男女両方の性を経験した大島さんにしか書けない恋愛本。
女性心理を深く理解したいと言う方にオススメです。
短いエッセイ集なので、さらっと読めるのも嬉しいポイント。
読書に慣れていない方でもハードル低めな本です。