なにが違うの?
この記事は、そんなあなたに向けて書いています。
自然と見た人の心を惹きつける。
その人の行動や持ち物は、ついマネしたくなってしまう。
そんな「カリスマ」に憧れたことがあるのは、僕だけじゃないはず。
カリスマは天性のもの。
だから、なろうと思ってなれるものじゃない。
そうあきらめてはいませんか?
実は、カリスマ性は努力次第で伸ばすことができることがわかっています。
本記事では、
・カリスマ性の構成要素
・カリスマ性の鍛え方
について解説していきます。
「カリスマ性」を分解してみた
2016年のアメリカのスタンフォード大学が行った「カリスマ性に関する過去の文献レビュー」によると、カリスマ性は以下の6つの能力に細分化されます。

①傾聴スキル
②共感力
③情熱
④言語化スキル
⑤自信
⑥アイコンタクト
ちなみに、スタンフォード大学が発表した論文によると、これら6つの能力すべてトレーニングで伸ばすことが可能です。
では、それぞれのスキルについて、詳しくみていきましょう。
①傾聴スキル

傾聴とは、書いて字の如く、「相手の話に耳を傾けて丁寧に聞く」こと。
心理学の研究によると、人間は自分の話を聞いてもらうことには、金銭的な報酬以上の価値を感じるそうです。
たとえば、
「(これ言ったら変に思われないかな?)」
ということを思い切って話した時、しっかり受け止めてもらえると嬉しいですよね。
あなたも、相手の話をしっかり聞くことで、信頼感を高めましょう。
傾聴のポイントは3つあります。
①他の動作をしない
相手が話し始めたら、あなたがなにか作業をしている途中であっても、できるだけ手を止めましょう。
「話を聞いている」ということを、態度で示すためです。
そして、体の正面を相手に向けましょう。
興味の対象は、足のつま先の方向に一致すると言われています。
足のつま先までしっかり相手に向けて話を聞くと、「ちゃんと私の話を聞いてくれている」と、相手の深層心理で安心感を与えることができます。
②相槌を打つ
相槌を打つことで、相手はより話しやすくなります。
「私の話はちゃんと相手に伝わっている」という安心感が得られるから、どんどん話したくなるのです。
相手の話の内容に応じて、相槌のトーンも調整できるようになると、さらにレベルアップできます。
③相手の感情に着目して言葉を返す
相手の話をただの事実として捉えるだけではなく、「そのとき相手は何を感じていたか?」を常に考えるようにしましょう。
感情を推察し、
・「それは楽しそう!」
・「それはしんどいなぁ〜」
と返すことで、相手はより満足感を得ます。
なぜなら、人は感情を伝えたくても、それを自制するときがあるからです。
と、感情を伝えるのを躊躇する人は少なからずいます。
そういった人に対して、感情に気付き、それを伝えることは、「この人は私の気持ちを理解してくれる」といった、”救い”のような気持ちを与えます。
抑圧していたものが、ジワ〜っと開放されるようなイメージですね。
なので、相手の話をただの事実として捉えるだけではなく、「そのとき相手は何を感じていたか?」を常に考えるようにしましょう。
②共感力

自分と違う境遇の相手にも、共感できる能力を鍛えましょう。
「共感」と「共感力」は、似ているようで別物です。
共感は、自然発生的なもの。
たとえば、あなたが上司Aの「怒りっぽいところが苦手」だったとします。
自分から言い出すと陰口っぽくなるので話題にするのは控えていたところ、同僚Bが、
と話しかけてきたら、
となりますよね。
これが「共感」です。
対して「共感力」は、想像力をフル動員して、相手と同じ気持ちを味わうこと。
たとえば、あなたが55歳の上司Aから、
と呼ばれたとします。
「(なんだろう)」と思いながら上司Aのデスクに行くと、
と、PC操作のめちゃくちゃ初歩的なことを聞かれたとします。
一瞬、
と、呆れてしまうかもしれません。
ここで共感力がないと、
「(このオッサンはただのアホ)」
と早急に結論づけてしまうかもしれません。
しかし、共感力があれば、相手の心情を理解することができます。
ポイントは、
「相手の境遇と性格を、もし自分が持っていたら?」
と想像することです。
だけど、もし生まれつきアナログなものばかりに親しんでいて、仕事も紙ベースでずっと進めてきて、それが当たり前だと思っていたら、急速にデジタル化が進んでいった?
よほど頭の切り替えがいい人でないと、「常識」を「時代の変化」に適応させることは、難しいのかもしれない)」
といった具合です。
「共感」が自然発生的なものであるのに対して、「共感力」は想像力を発揮した能動的な歩み寄りです。
「共感力」があれば、自分と真逆の境遇を持つような相手とも、深い部分で理解し合うことができます。
共感力を鍛えれば、より多くの人が、あなたを支持するようになるでしょう。
一瞬理解ができない話を聞くたびに、「相手の境遇と性格を、もし自分が持っていたら?」 と想像することで、共感力は鍛えていくことができます。
③情熱

ここでいう情熱とは、「相手を情熱的な気分にさせること」です。
他人の行動や発想を褒め、気分を上げることができるのがカリスマです。
つまり、相手が喜んであなたの指示に従ってくれたり、発案するプロジェクトに乗ってくれるようになるわけです。
ポイントは、「褒め方」を鍛えることです。
もし自分よりいいアイデアを出す人がいたら、悔しがらずにちゃんと褒める。
結果ではなく、過程を褒める。
外見ではなく、中身を褒める。
褒め上手になって、「相手の中の情熱」を燃え上がらせましょう。
負けず嫌いすぎて、他人を批判するクセがついている人は要注意ですよ。
④言語化スキル

言葉に説得力を持たせることができたり、言い表すのが難しい概念をスラスラ話せるようになると、よりカリスマ性を高めることができます。
説得力を高めるために、手っ取り早い方法があります。
それは、「引用」です。
相手が尊敬している人の言葉になぞらえてメッセージを伝えることで、説得力が上がります。
たとえば、NiziUファンの女の子が肌トラブルで悩んでいるとしたら、
と枕詞につけるだけで、
と食いついてくるでしょう。
また、言葉をスラスラと出すトレーニングとして、「エクスプレッシブライティング」もオススメ。
やりかたは至ってシンプル。
タイマーを10分にセットして、紙に、自分の感情を飾らずひたすらバーっと書いていくだけです。
これによって、頭の中のモヤモヤが、明確に「言葉」となってノートの上に現れます。
自分の感情を客観的に眺めるクセをつけると、いざ人と話すときに、言葉がスラスラ出てきます。
エクスプレッシブライティングを5週間続けると、以下のような効果があるという研究結果もあります。
・脳機能の向上
・メンタルコントロールが上手くなる
・ストレスに強くなる
カリスマ性向上に加えて、メンタルや頭の回転も鍛えることができるということです。
言語化スキルを鍛えるために、「引用」と「エクスプレッシブライティング」、この2つをぜひやってみてはいかがでしょうか。
⑤自信

自信とは、「人にどう思われようが気にしない態度」のこと。
他人からの批判に動じず、自分を貫いている人は、カッコよく見えますよね。
自信をつけるには、行動することです。
そして、行動の目標や結果を、数値で把握することです。
詳しくは、以下の記事で解説していますので、ぜひご覧ください。

⑥アイコンタクト

相手の目を見て話ができると、「頭がいい」という印象を与えられます。
アイコンタクトは、あなたの知性を相手に印象づけるうえで重要です。
もし、相手の目を見るのが苦手なら、メガネをかけるのも1つの手です。
裸眼で直接みるより、抵抗が少なくなりますよ。
最近はZoffやJINSで安くておしゃれな伊達眼鏡がカンタンに手に入るようになりました。
僕は、Zoffのメガネを3本購入して愛用しています。
また、「鉄板トークを持っておく」というのも、相手の目を見やすくなるポイントです。
話慣れていないトピックだと、話しながら考え込んでしまうことが増えます。
しかし、「鉄板トーク」として何回も話して口が覚えてしまうと、「目を見て話すのが苦手」な人でも、アイコンタクトを取る余裕が生まれます。
「メガネ」と「鉄板トーク」を持っておくことで、アイコンタクトの回数を増やす。
ぜひあなたのカリスマ性を高めるために、やってみてくださいね。
おわりに
「カリスマ性」と聞くと、なんだか神秘的な響きがあります。
でも、
①傾聴スキル
②共感力
③情熱
④言語化スキル
⑤自信
⑥アイコンタクト
上記のスキルを1つ磨く、と考えると、そこまで難しいことではなさそうですよね。
考えようによっちゃあ、それを6回繰り返すだけでカリスマ性になれる、ってことです。
カリスマ性を身につければ、自然と周りに人が集まってきます。
特に、話しかけるのが苦手な男子にとっては、ぜひとも欲しい。
6つの要素のどれが欠けてもカリスマは成立しませんが、まずは1つ習得することを目指しましょう。
手始めに、僕が作った無料アプリからトレーニングを始めてみてはいかがでしょうか?

その名も、カリスマ・チェッカー。
誰かと話し終えるたびに、このアプリにチェックをつけていくだけ。

それだけで、「自分が抑えているカリスマ要素」と「自分に足りないカリスマ要素」が一目で把握できます。
この記事で解説しきれなかったポイントも入っています。
人と話す上で、とっかかりやすいポイントに絞っていますので、がんばればすべての項目にチェックをつけられます。
ぜひ試してみてくださいね。