この記事は、そんなあなたに向けて書いています。
【この記事を書いた人】
・根暗でド陰キャな学生生活を過ごす
・社会人になってもコミュ力不足が原因でトラブル続き
・「このままじゃ社会的に死ぬ」という焦りから、一念発起して劇団員に
・役者としてシゴかれつつ、非言語コミュニケーションを肌で学ぶ
・「芝居」、「お笑い」、「歌」で年間20本以上ステージに上がる生活を2年続けた
仕事や恋愛で、相手に言いたいことが伝わらないことってありますよね。
物事がスムーズに進まなかったり、仲良くなりたい相手と深い部分で理解し合えないと、イライラ・モヤモヤがつのるばかり。
その原因には、『非言語コミュニケーション能力不足』があるかもしれません。
非言語コミュニケーションとは、「話の内容以外の、身体表現を通したコミュニケーション」のことを意味します。
わかりやすくいうと、「表情」や「身ぶり手ぶり」のことですね。
話の内容がいくらよくても、非言語コミュニケーションがチグハグだと、伝わるものも伝わりません。
この記事では、その重要性と習得方法について解説していきます。
非言語コミュニケーション能力を向上させるメリット

まずは、非言語コミュニケーション能力を向上させるメリットについて確認しておきましょう。
メリットは次のとおりです。
・誤解が減る
・出世しやすくなる
・友人や仲間が増える
・彼女をつくりやすくなる
・緊張感をコントロールできる
・言いたいことが伝わりやすくなる
こんなところですね。
僕自身、非言語の表現力を上げるために、劇団の月謝やパントマイムのワークショップ、YAMAHA音楽教室等のレッスン費に30万円以上課金してきました。
修行の時期は、ド陰キャのころに甘く見ていた「非言語コミュニケーションの重要性」を痛感させられる日々でした。
ですが、結果として、職場や恋愛におけるコミュニケーションが円滑になりました。
職場でのストレスが激減し、交際相手とも長続きするようになったんです。
逆に、ずっと「何を言っているかわからない」と周囲に思われ続けるとどうなるか?
あなたの周りから、人が離れていってしまいます。
医療保険会社Cignaが実施した研究によると、「孤独はタバコを毎日15本吸うのと同じくらい健康に害を与える」ということが判明しています。
人生100年時代、魅力的な人と、長く良い関係を築いていきたいものです。
あなたも、『非言語コミュニケーションマスター』となり、快適で楽しい日々を手に入れましょう。
8つの非言語コミュニケーション能力とは?
ここからは、非言語コミュニケーションを代表する8つの能力についてご紹介します。
すべての能力について、要約して解説すると以下のとおり。
非言語コミュニケーション①姿勢をよくする
→お尻の穴を締めて骨盤を引き上げ、肩の力を抜く。
非言語コミュニケーション②動作
→ゆったりとした動作は、「余裕がある」「大人っぽい」という印象を与える。
非言語コミュニケーション③視線
→意識して、相手と目線を合わせたり外したりできるようになろう。
非言語コミュニケーション④相手との距離感
→相手との「精神的な距離感」と、「身体的な距離感」を合わせよう。
非言語コミュニケーション⑤表情
→「自分が伝えたい内容」や「感情」と、表情を一致させよう。
非言語コミュニケーション⑥声
→自分の声を、録音・録画して確認し、暖かみのあるトーンに近づけていこう。
非言語コミュニケーション⑦流暢さ
→オーディオブックで、流暢な話し方を体に染み込ませよう。
非言語コミュニケーション⑧外見
→自分の「伝えたいこと」と「外見」を一致させよう。
以下、上記1つ1つについて、詳しく解説していきますね。
非言語コミュニケーション①姿勢をよくする

姿勢をよくするメリットは、以下のとおり。
・発言の説得力が増す
・ムダな疲労が減る
良い姿勢をつくるコツは、「骨盤を立てること」です。
僕が通っていたジムのインストラクターさんによく言われていたのは、
ということでした。
この記事を読んでいるあなたも、一度やってみてください。
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お尻の穴を閉めると、骨盤の後ろ側が引き上げられ、ラクに背筋が伸ばせるようになります。
と思われた方もいるかもしれません。
しかし、アスレティックトレーナーの西本直さんによると、「姿勢を良くするために胸を張る」は間違いだそうです。
ちょっと意外ですよね。
胸を張ると「不自然に力んだ状態」になってしまうそうな。
体のゆがみや、肩こりの原因にもつながります。
良い姿勢を保つために必要な筋肉は、「背中側」にあります。
詳しく言うと、「広背筋」という部位です。
広背筋が機能すると、骨盤が引き上げられ、背筋が伸びます。
そのために必要なのが、「お尻の穴を閉める」という意識です。
お尻の穴を締めて骨盤を引き上げ、肩の力を抜く。
これで、「いい姿勢」のできあがり、というわけです。
お尻の穴を閉め、骨盤の後ろ側が引き上がると、いい姿勢になる。
非言語コミュニケーション②動作

「ゆったりとした動作」を心がけましょう。
余裕のある、自信ありげな印象を与えることができます。
逆に、ちょこまかした素早い動作は、なんと「頭が悪そう」という印象を与えます。
よかれと思ってキビキビ動くと、逆に頭が悪く見えるとは、なんとも皮肉。
たしかに、僕の職場にいる「仕事ができない人」も、動作はやたら素早いんですよね。
でも、よく見ると、忘れ物をデスクに取りに戻ったりと、ムダな動作が多い。
ノーベル経済学賞を受賞したダニエル・カーネマンの『ファスト&スロー』では、脳の動きを「システム1」と「システム2」に分けています。
「システム1」…直感的かつ自動的に決断を下す
「システム2」…よく考えて決断を下す
せわしなく動いている人は、「システム2」をうまく働かせていないため、ムダが多くなり、結果として「頭が悪い」という印象を与えてしまうのかもしれません。
では、「どうしても動きが早くなってしまう」という人はどうすればいいのか?
シンプルですが、「気づいたらゆったりした動作に戻す」ということを心がけましょう。
緊張や焦りが原因でミスをしていることに気づいたときは、とにかく「動作をゆっくりすることだけを心がける」。
僕も、仕事が順調なとき、調子に乗って動作がどんどんスピードアップしてくるときがあります。
そうすると、ケアレスミスも多くなりやすい。
そんなときは、以下のような対処を取るようにしています。
・PCのキーボードをゆっくりタイピングする
・わざとゆっくり歩く
・ゆっくり資料をめくる
こうすると、脳が落ち着きを取り戻します。
ゆったりした動作が重要なのは、恋愛も同じです。
ゆっくり動くことで「余裕のある男」「大人っぽい」という印象を与えることができます。
また、歩くスピードも、自然と歩幅のせまい女性に合わせることができます。
話すときのジェスチャーのスピード、歩くスピード、上着を羽織るスピード…
いろんな動作を意識してゆっくりにすると、相手に「余裕がある」「自信がある」といった印象を与えることができますよ。
「ゆったりした動作」で、自信と余裕を醸し出そう。
非言語コミュニケーション③視線

意識して、相手と目線を合わせたり外したりできるようにしましょう。
目をすぐにそらすと、「弱そう」「隠し事がありそう」といった印象を与えてしまいます。
逆に、しっかり目を見て話をされると、聞き手としても、「ちゃんと聞かなきゃ」という意識が生まれますよね。
かといって、長時間じーっと相手を見つめていると、プレッシャーを感じさせてしまいます。
目安として、相手と5秒間目を合わせつづけたら、目線を外してあげるようにしましょう。
目線を合わせるべきタイミングと、外して相手の負担を軽くすべきタイミングをつかめるようになるといいですね。
意識して、相手と目線を合わせたり外したりできるようになろう。
非言語コミュニケーション④相手との距離感
![「まだ距離感のある初々しいカップル」の写真[モデル:モデルヒロ 大川竜弥]](https://www.pakutaso.com/shared/img/thumb/CON_katawo15092721_TP_V.jpg)
相手との「精神的な距離感」と、「身体的な距離感」を合わせるようにしましょう。
たとえば、相手に話しかけるとき。
初対面の相手にいきなり近距離で話しかけられたら、なんかイヤですよね。
逆に、付き合いも長く、「そろそろ仲良くなってきたかな」と思っている相手から、やけに離れたところから話しかけられたら、なんか寂しい。
相手との「親しさ」に応じて、距離感をつめていくようにしましょう。
それ以外にも、「話している内容への興味」で距離感を変えるのも有効です。
こちらの話に身を乗り出して耳を傾けていれば、距離を近づける。
そうでなければ、距離を離す。
そうすると、聞き手にとってストレスなくこちらな話を聞き入れてもらえるようになります。
相手との「精神的な距離感」と、「身体的な距離感」を合わせよう。
非言語コミュニケーション⑤表情

「自分が伝えたい内容」や「感情」と、表情を一致させましょう。
ここが一致していると、スムーズに誤解なく話を聞いてもらえます。
逆だと、どうなるか?
「話の内容」と「表情」が一致していないと、「気持ち悪い印象」を与えてしまいます。
『鬼滅の刃』で登場する”童磨”というサイコパスな鬼のキャラがいるのですが、
「命というものは尊いものだ 大切にしなければ」
と言いながら女性を食うんですね。
言ってることと行動が一致していないので、やっぱり気持ち悪いじゃないですか。
逆に、主人公の炭治郎はまっすぐな性格なので、前向きな発言に明るい表情で、好印象を受けますよね。
僕たちも、相手に好印象を与えたいなら、発言内容にそぐう表情をするよう心がける必要があります。
「自分が伝えたい内容」や「感情」と、表情を一致させよう。
非言語コミュニケーション⑥声

基本的には、「暖かみのあるトーン」で話すようにしましょう。
コツは、自分が話しているところを、録音または録画してみることです。
自分が思っている声と、実際の声は違っていることが多い。
録音、録画して話してみて、客観的に今の自分の声のトーンを把握しておきましょう。
と思いがちですが、実際に録音した声を聞いてみると違うのは、僕も体験済み。
僕はこのブログで紹介しているような内容を『stand.fm』という音声配信アプリでも話しています。
その放送をたまに聞き返すのですが、残念なぐらい冷たいトーンになってしまっているときがあります。
内容に自信があるぶん、「これでは言いたいことが伝わらない」とショックを受けてしまいました。
僕たちは、「頭がいい」と思われたくて、ついついクールに話そうとしてしまうことがあります。
ですが、「冷たい」という印象を与えてしまうと、聞き手から拒絶されてしまいます。
僕たちがふだん目にするテレビ番組には、学者の先生が出演していることもありますよね。
様々な人柄の先生が出演されていますが、下記の2つのうち、あなたはどちらに好印象を受けるでしょうか?
・いかにも学者らしい「クールなトーン」
・気のいいおじさんのような「親しみのあるトーン」
おそらく、後者の方ですよね。
話している内容も、スッと入ってきやすかったりします。
内容は論理的でいいのですが、声のトーンは暖かい印象を与えられるよう心がけましょう。
自分の声を、録音・録画して確認し、暖かみのあるトーンに近づけていこう。
非言語コミュニケーション⑦流暢さ

適切なスピードでなめらかに話せているかを、しっかりセルフチェックしましょう。
早すぎてもいけませんし、不自然に間が空きすぎてもいけません。
適切な話すスピードを体に染み込ませるためには、『オーディオブック』を聴くのがおすすめです。
オーディオブックとは、本の読み上げサービスです。

Amazonがやっている『オーディブル』も、オーディオブックのサービスの1つ。
読書量を増やすために僕も最近取り入れ始めたのですが、なにがいいって「朗読がめちゃくちゃ上手い」んですよね。
スピードのみならず、抑揚やトーンの高さも参考になります。
しかも、耳から本を読めるというオマケつき。
移動中や家事の時間に学習ができます。
オーディブルは初月無料で1冊もらえますから、やっておいて損はしません。
しゃべりのプロから、「流暢に聞こえる話のスピード」を学びましょう。
オーディオブックで、流暢な話し方を体に染み込ませよう。
非言語コミュニケーション⑧外見

自分の「伝えたいこと」と「外見」を一致させましょう。
なぜなら、話の説得力は、外見にかなりの部分を依存しているからです。
たとえば、メガネをかけている人は知的な印象を受けますよね。
また、ビシっとスーツを着て堂々としている人は、「仕事がデキそう」な印象です。
「こう思われたい」という内面の印象と、外見を一致させましょう。
恋愛に応用すると、モテる男がしている服装や髪型をマネることで、
と思わせることもできます。
自分の「伝えたいこと」と「外見」を一致させよう。
おわりに

非言語コミュニケーション能力を向上させるメリット
・誤解が減る
・出世しやすくなる
・友人や仲間が増える
・彼女をつくりやすくなる
・緊張感をコントロールできる
・言いたいことが伝わりやすくなる
非言語コミュニケーション①姿勢をよくする
→お尻の穴を締めて骨盤を引き上げ、肩の力を抜く。
非言語コミュニケーション②動作
→ゆったりとした動作は、「余裕がある」「大人っぽい」という印象を与える。
非言語コミュニケーション③視線
→意識して、相手と目線を合わせたり外したりできるようになろう。
非言語コミュニケーション④相手との距離感
→相手との「精神的な距離感」と、「身体的な距離感」を合わせよう。
非言語コミュニケーション⑤表情
→「自分が伝えたい内容」や「感情」と、表情を一致させよう。
非言語コミュニケーション⑥声
→自分の声を、録音・録画して確認し、暖かみのあるトーンに近づけていこう。
非言語コミュニケーション⑦流暢さ
→オーディオブックで、流暢な話し方を体に染み込ませよう。
非言語コミュニケーション⑧外見
→自分の「伝えたいこと」と「外見」を一致させよう。
これまで「話す内容」にばかり焦点を当てていた方にとっては、意識していないポイントもあったのではないでしょうか?
日本人は表情が乏しかったりと、とくに『非言語コミュニケーション』が苦手な傾向にあります。
だからこそ、この能力を鍛えると、大多数が悩むことで悩まなくなったり、努力次第で特別な結果を得られます。
ぜひ、意識して取り組んで、「非言語コミュニケーションの使い手」になりましょう!
そして、今回紹介した内容をより自分のものにするためには、「習慣化」することが大事です。
「習慣化」のテクニックについては、↓の記事で詳しく紹介しています。

心理学的に最強の効果があると言われる習慣化テクニック、『if-thenプランニング』について、徹底解説しています。
ぜひ、ご一読ください。