聞きたい! 聞かずにはいれない!
早まっちゃダメだよ!
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「彼女が本当に自分のことが好きかわからなくなってきた…」
そうなると、つい自分への好意を確かめたくなってしまいますよね。
ですが、結論から言うと、それを聞いたり気にしてしまうと、余計に別れが近づいてしまいます。
これは、「予言の自己成就」という現象で説明できます。
今回は、「本当に彼女は自分を好きなのか?」を疑うと破局が近づく理由について、心理学実験等をもとに解説していきます。
予言の自己成就とは?
ざっくり言うと、「噂話や予感が、回り回って現実に起こってしまう」というもの。
①ある日、バスの遅れが原因で、バス停周りに人だかりができていた。
②バス停のそばには銀行があった。
周りの人から見たら銀行周りに人が大勢集まっているように見えた。
③周りの人々は、「銀行が倒産しそうだから、みんなお金を下ろしに詰めかけているに違いない!」と思い込み、噂が立った。
④結果、銀行から預金を引き出す人が相次ぎ、その銀行は本当に倒産してしまった。
思い込みって怖いなぁ。
状況悪化スパイラル
では、この「予言の自己成就」は恋愛においてどう働くのでしょうか?
⬇︎のスライドをご覧ください。

この度合いが高いとヤバイ!3つの性質
3つの傾向はそれぞれ高い相関があります。
1つが高ければ、他も高いパターンが多いです。
再確認傾向

さっきスライドで解説した、「俺のこと好き?」ってなんども聞いてしまうような人です。
要するに、恋人をなかなか信じきれない人ですね。
『恋愛の科学』に掲載されていた「再確認傾向尺度」をご紹介します。
自分が当てはまっていないかチェックしてみましょう。
①自分のことが本当に好きか確認したくなることがある
②自分のことをどう思っているか言葉にして言ってほしい
③自分のどこを好きなのか言ってほしい
④自分のことを受け入れているのか確かめたい
⑤自分のことを本当に大切にしているのかどうか確かめたい
⑥好きと言ってくれないと不安になる
監視傾向

監視傾向とは、「直接相手のことを監視したい」、または「相手の行動を制限したい」といった欲求の強さのことです。
①相手の行動を監視したい
②相手が浮気しているのではないかと勘ぐることがある
③相手の携帯や手帳をチェックしたいと思うことがある
④相手が自分以外の異性と話すのはできるだけ避けてほしい
⑤相手の全ての行動を把握したい
⑥メールやLINEの返事がすぐに返ってこないと不安になる
拒絶敏感性

①相手が自分のことを嫌いになったのではないかと思うことがある
②相手のちょっとした言動が気になって悩むことがある
③しばしば嫌われてしまったのではないかと考える
④相手の行動の意味を深読みしすぎてしまう
⑤相手が冷たいと感じるとすぐに傷つく
ダウニー(1998)の研究
対象:6ヶ月以上交際しているカップル
①対象者の拒絶敏感性を測定
②測定から1年後、カップルが存続しているか確認
③カップル破局率と拒絶敏感性の相関を調べる

おわりに
相手のことを気にしたり疑ったりすればするほど、それが間接的に別れを引き寄せる原因になってしまいます。
でも、どうしても気になってしまう。
その場合どうすればいいのか?
個人的には、趣味に没頭したり友達と遊びに行くのがオススメ。
僕は、どうしても恋人関係でモヤモヤしてしまうとき、ハードに筋トレするようにしています。
彼女のことばかり考えるのではなく、別の夢中になれることがあると、彼女に対してウザがられるような行動をしなくて済みますよ。
彼女さんをしっかり信じてあげてね。

